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- のら羊の子育て日記 -
第1148話 肝生検を受けた
朝7時に家を出て、嫁さんの運転でクライストチャーチ病院に行き、肝生検を受けた。
肝は『キモ』とは読まず、『カン』と読むそうだ。
なぜなら、生肝と間違って手に入らない牛レバ刺しが食べられると勘違いする人が世の中に一人くらいいるかもしれないからだろう。

最初は自分で運転して病院に行く予定をしていたのだが、昨日の昼過ぎにドライブ中に強烈な眩暈に襲われて運転を中止した事と、朝早いという事もあり交通量もさほど多くないだろうという事で、嫁さんに病院まで送ってもらった。
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病院から去り学校へ行く車を見送ったあと、日帰り治療の病棟へ行った。
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受付を済ませると病室をあてがってくれ、担当看護師を紹介してくれた。
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病室は個室でトイレやシャワーやテレビは無いが基本的なものは全て備わっており、清潔であった。
ここで手術前の説明と意思の確認があり、同意するなら書類にサインするようにいわれた。
サインが終わると、ストレッチャーは手術が行われる放射線科のほうに移動。
医者から術式は超音波ガイド下肝生検で2回サンプリングを行う旨を告げられ、部分麻酔注射を打たれた。
手術部位の周囲は清浄布で覆われているが、目隠しなどはなく、振りかざして肝臓内に差し込む太くて長い針のついたサンプリング用の注射器などはまる見えだし、体内に差し込んだあと、さらに肝臓深く勢いよく差し込むときは鈍い痛みが走った。
麻酔は皮膚から肝臓表面までしか効いていないようであった。
超音波診断装置にジェルをつけ、皮膚をまさぐり、呼吸を、『大きく吸って』とか、『息を止めて』とか、『ゆっくり全部はいて』などと言いつつサンプリングする医者の横で、看護師が2人、特にすることもなくじっと終わるのを待っていた。
サンプリングの後、検体容器に入れられた私の肝臓に切れ端は、見た目はミミズかなと思うような姿かたちであった。
術後再びストレッチャーは病室に戻った。
おもえば、手術は全てストレッチャーの上で行われ、手術台への乗せ変えもなかった。
そもそも、部屋は超音波検査室で、手術室ではなかったと思う。
(前立腺のブラキセラピーを日本で受けたときもそうだったようなことを思い出した。)
病室に帰って一休み。
2時間ばかり寝た。
寝ている間にも頻繁に血圧を測りに来る。
自動血圧測定装置ではなく、普通にどこでも売っている手首で測定するタイプの血圧計を手動で使っていた。
軽い眠りから覚めると、傷口のチェックに看護師が来たので記念写真を撮ってもらった。
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そうこうしている内にお昼ごはんの配給。
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バナナとヨーグルトと野菜風味のスコーンのような丸パンとコーヒー。
お昼ご飯を食べ終わった頃に嫁さんと末娘がやってきた。
せっかくなので嫁さんと一緒に記念撮影。
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このあと、歩行のチェックや排尿のチェックがあり、5時前にやっと退院許可が出た。
担当看護師のチェルシーさん、ありがとう。
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お世話になりました。
肝生検の結果が出るまでには10日程度かかるとか。
嫁さんたちと病院の駐車場に出ると、初夏の日差しのような太陽が照りつけていた。
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末娘はビーチに行きたいなどと騒いでいる。
知らん顔をしてゆっくり休養しよう。
by nora-hitsuji | 2012-10-05 23:11 | Christchurch
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